空気圧を利用してワークの気密を検査するエアリークテスターは、気体(空気)の性質を正しく知ることが重要です。
「エアリークテスターと気体の性質基礎理論」では数式はできるだけ省き、リークテスターに必要な理論を説明しています。ワークに空気圧を加圧することによる断熱変化の影響と、ワーク内部の空気温度がどのように安定していくのか、ワークの形状によって決まる安定係数を求めて説明しています。
ワークの安定が早いかどうかは内容積よりもむしろ形状に関係する安定係数に依存することが理論的に説明されています。
また、エアリークテスターの各工程の内容と、リークテスターの感度校正方法については詳しく説明しています。
リークテスターの感度校正方法は容積を可変して校正する方法と、リークマスターを使用して校正する方法があります。通常の使用状態ではどちらの校正方法でもほぼ同じ校正結果になりますが、温度が異なる条件では漏れが既知のリークマスターでの校正が基準になります。リークマスターでの校正は漏れ穴基準でリークテスターを校正できるからです。
エアリークテスターと気体の性質基礎理論
目次
- ボイル・シャルルの法則
- 断熱圧縮とジュール・トムソン効果
- 加圧した気体の温度安定の仕方
- 安定係数の求め方
- ワークの濡れの影響
- エアリークテスターにおける各工程について
- クランプ、シール方法について
- リークテストにおける零点変動と対策
- リークテスターの感度校正方法
- 容積変化での感度校正
- リークマスターでの感度校正
- 漏れ穴基準におけるリークテスターの使用方法
- リークマスターにおける温度の影響と漏れ穴基準としてのリークマスターの使用
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